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初当選以来連続48回目の登壇!令和4年度墨田区議会定例会2月議会の一般質問を公開! [墨田オンブズマン大瀬康介の行動力]

16Feb2023-1.jpg2023年2月14日令和4年度墨田区議会定例会2月議会冒頭で初当選以来連続47回目の登壇を行い一般質問を行いましたのでその原稿を掲載いたしましたので是非ご覧ください。


区立幼稚園の定員割れの原因の分析について


区立幼稚園の新規入園児の欠員増大を経営者の立場から分析してみますと、先ず、私立幼稚園の定員を超えて入れないとか、園の方針に向かない園児の受け皿と言う状態に甘んじている点です。


区立幼稚園は、生き抜く力として重要な非認知能力を伸ばす教育と言う優れた面が有りながら、その特徴を周知する事が出来ず、子育て世帯にその重要性をPR出来ていないと思われます。


非認知能力とは、具体的には、目標を決めて取り組む意欲や、新しい発想をする発想力。そして、周りの人と円滑なコミュニケーションをとる、といった数値化が出来ない力のことで、子ども達が豊かな人生を送る上でとても大切な能力です。


こうした優れた特性がありながら、園舎は昭和40年代のもの、つまり、約50年前の園舎とその体質も当時のままということでは、時代に取り残されガラパゴス化し、既に時代のニーズにそぐわなくなっているのではないでしょうか。


全区立幼稚園で約400人の入園児の枠がありながら欠員277人と言うのは、民間企業なら既に倒産レベルで、ゾンビ化していると言わざるを得ません。


そこで、徹底した職員の意識改革と区立幼稚園の園舎を含む経営改革が待った無しで必要です。


そこで先進事例として、台東区立幼稚園の改革の成功事例から区立幼稚園の伝統を絶やさずに、現在の需要に即応し、待った無しで、3年保育、給食、通常の保育時間外にお子様をお預かりするといった、預かり保育の実施へと大改革をする必要がある事をまず自覚する必要がございます。


現在の定員割れが277人と言う結果に至った背景には、行政の怠慢で、長年に亘る無策を放置し、時間と経営資源を眠らせ、活用又は、改善をして来なかったということであるのだと考えますので、墨田区の経営責任の所在について区長と教育長にご質問致します。


(質問1)最初に、今から30年以上前の平成3年頃から、世帯主の収入の減少を補う形で共働きの子育て世帯が増え、私立幼稚園では、少子化と共働きによって園児が減った園の経営のため3歳児保育したところ、あっという間に定員が確保され、これが広く私立幼稚園に広がり3年保育が主流になりました。


今から約30年前のこの時点で区は何故対応が出来なかったのでしょうか、その理由を述べて下さい。また、少子化と共働きによって園児が減り社会のニーズが変わり2年保育から3年保育が私立幼稚園では主流になっているのに、何故現状のまま放置され続け、教室の数を2つから3つに増やすなどの改善がされてこなかったのでしょうか。


また、台東区では区立幼稚園改革で3年保育、給食、預かり保育を実施したところ、区立幼稚園に園児が戻り、これに影響されて私立幼稚園の質も向上したそうです。


質問1に対する区長答弁「第1の質問は、区が、約30年前の時点で、区立幼稚園の3年保育に対応しなかったこと及び、教室を増設しなかった理由についてです。


昭和50年代から平成初期にかけて、本区の人口は減少傾向にあり、幼児人口が減少していたため、私立幼稚園や区立幼稚園は、10園が休園・廃園になりました。


区立幼稚園は公私の役割分担の中で、私立幼稚園の補完的な役割を担うこととしていたことから、3年保育への拡大は行わなかったものと認識しています。また、近年では、共働き世帯の増加に伴い、保育園のニーズが高くなってきていることや、公私の役割分担の考え方から、教室の増設は行っていません。」



(質問2)今後、区立幼稚園が変わる事で民間の幼稚園も変わらざる得なくなり、民間を受けても落とされると言う状態も改善され、保育園の増設も必要がなくなり、区内の幼児施設の更なる差別化が図られ、3年保育と言うスタートラインが同じになることで、それぞれに競争原理が働き児童教育施設も利用者の目線に変わらざるを得なくなると思いますが、これに対する区長と教育長のご所見をお伺い致します。


質問2に対する区長答弁「第2の質問は、3年保育という同じスタートラインに立つことで、競争原理が働き、私立幼稚園・区立幼稚園の変化に繋がるというご意見への所見についてです。


区立と私立は、競争ではなく、それぞれが特色のある幼児教育を行うことで補完し合う関係にあり、今後も、そうした運営を行っていくことにより、結果的に、全体的な幼児教育の質の向上に繋がると考えます。


区立幼稚園の3年保育への拡大は、先ほど答弁した理由で行う予定はありません。」


都交通局吾妻橋乗務区庁舎の跡地活用について


都交通局吾妻橋乗務区庁舎の跡地活用についてこれまで当議会で指摘させていただきましたが、お陰様で駅前の超一等地が5年も廃墟であったという状態が解消に向かい、本年1月末の時点で建物の解体は終わり更地になりました。


そこで、東京都に対して地域の活性化に資する施設の誘致をお願いすると共に、計画が完成する迄の期間は、駐輪場として区が借りられる様に区長は積極的に駅前の有効活用を提案し、活用させる責任があると思います。


これまでに述べて来ました通り、浅草通の歩道上の駐輪場は、以前と状況が急速に変わり、歩道を歩行する歩行者や観光客の利用の増加に加え、休日には、人気のあるレストランの前に行列出来ています。


また、人気のパン屋さんでは、パンを買う為の人の行列が絶えず、曜日によっては交差点から次の路地まで伸びてしまう状況です。


前回の答弁では歩道上の駐輪場を無くすつもりは無いと言う、せっかく時代の流れや、観光客や人が集まる拠点ができつつあるのにこれを潰してしまう様な、物事の本質が見抜けない安易な答弁しか出来ない、区長の器に落胆させられました。


区長は、東京スカイツリー開業時に、大変人気のあったハワイアンスタイルのパンケーキ屋さんが、大人気で長い行列が出来た為に、近隣からの苦情で拠点を原宿に移してしまった事を覚えていらっしゃるでしょうか。


この時点で、浅草通の植栽升を撤去し歩道を広げていれば、この様な問題は防げたかも知れませんが、現状維持や無為無策がこうした集客力のある人気店が他の都市に取られてしまったという事につながったということを反省すべきではないでしょうか。


言い換えますと、都市間競争では、集客力のある優良店を如何に集められるかということと、来られる皆さんが喜びを味わえるような場所に変えなければ衰退してしまいます。


(質問3)都市の再開発などでショッピングモール等が作られると、こうしたデベロッパーは、集客力のある人気店をマークして、誘致合戦が繰り返されているという事を区長はご存じでしょうか、お答えいただくと共に、何故こうした誘致合戦が繰り返されているのか、その理由もお答え下さい。


質問3に対する区長答弁「第3の質問は、都交通局吾妻橋乗務区庁舎の跡地利用についてです。


民間開発における店舗の誘致については、それぞれの開発事業者の考えがあるため、一概には言えませんが、ショッピングモールなどでは、物件の価値と収益を上げるために、知名度や、集客力が高い店舗を誘致することがあると認識しています。」


コメント、区長の答弁から質問の本質である、都交通局吾妻橋乗務区庁舎の跡地利用について何も答えられず。質問に対する答弁がずれてしまい、物事の理解力や論理的思考能力の無さが読み取れます。



そこで、都交通局吾妻橋乗務区庁舎の跡地活用についてお伺いいたしますが、この場所の浅草通りと三つ目通りとの交差点を左折した場所に、民間の駐輪場が設置され僅か1年程度で、現在はほぼ満車の光景が見られる程盛況です。


これに比べ墨田区が歩道上に設置した駐輪場は年間利用料が僅か1台4千円と極端に安く、この地域の坪単価は、現在約800万円を超えますので、民業を圧迫していると言わざるを得ません。


この為、民間の駐輪場の設置が進まない状況を墨田区が自ら作り出している事に区長は気付いておられるのでしょうか。


そこで区長にご質問致しますが、(質問4)前回の区長答弁では、駐輪場が無いから歩道上に駐輪場を残すのだと言う趣旨のご答弁だったかと思いますが、現実問題として、民間の駐輪場が設置され、墨田区の駐輪料金よりも高い金額で運営されている以上、墨田区の低価格での駐輪場を歩道に設置し続ける事は、民間活力を失わせ、民業圧迫に繋がると思いますが、区長は民間活力を奪い兼ねない旧態依然の方針を今後も堅持され、墨田区民がせっかく活力を生み出しているのにこれを刈り取ってしまおうと考えておられるのかどうかお答えください。


質問4に対する区長答弁「第4の質問は、民間よりも低額で利用できる区営自転車駐車場の設置を続けることについてです。本所吾妻橋駅は、通勤・通学のための駐車需要が高く、現在の民間自転車駐車場の収容台数では足りないことから、区の自転車駐車場を存続させていく必要があると考えます。


なお、区では、受益者負担の適正化を図る観点から、使用料を条例で定めています。


本所吾妻橋の駐車場の利用方法については、年間単位の事前登録制であり、時間単位で当日利用できる民間駐車場とは棲み分けがされています。


コメント、墨田区の低価格での駐輪場を歩道に設置し続ける事は、民間活力を失わせ、民業圧迫にについて、年間単位の事前登録制であり、時間単位で当日利用できる民間駐車場とは棲み分けと言う形逃げており、その本質を無視しています。


利用者のニーズに合わせ、民間駐車場を周知することで、共存を図っています。




また、既に議会でご質問致しました通り、(質問5)東京都に対して都交通局吾妻橋乗務区庁舎跡地の活用方針についてまったなしで回答する様に強く求めていただきたいと思いますが、区長の意気込みをお伺いいたします。


質問5に対する区長答弁「第5の質問は、都に対して吾妻橋乗務区庁舎跡地の活用方針の回答を求めることへの私の意気込みについてです。


都有地が有効に活用されるように協議を進めていますが、当該建物の除却完了が近づいてきていることから、引き続き都と協議していきます。」


区内産業の支援体制の強化について


昨年、台湾有事の緊張が高まり、その実情を視察する為に、陸上自衛隊与那国駐屯地の司令官を表敬訪問をさせて戴きました。


その際に司令官から言われた事は、「自衛隊で使う部品が日本国内で手に入らないので、日本の製造業を復活していただかないと、有事の際に部品が調達できず、現状、日本の安全保障上重大な問題になっている」事をお伺い致しました。


墨田区にはつい最近まで、穴の直径が90ミクロン、外径が200ミクロン蚊の針と同サイズの驚異的な細さを実現した「痛くない注射針」を開発し、一躍「中小企業の星」となった岡野工業と言う町工場があった事を覚えておられますでしょうか。


この岡野工業は、1枚のアルミニウム板を限界までプレスし、徐々に薄く深いケースに仕上げていく「精密深絞り技術」を駆使し、厚さ0.8ミリメートル以下、加工精度10マイクロメートル(100分の1ミリメートル)という抜群の加工精度で携帯電話のリチウムイオン電池ケースを作ることにも成功し、液漏れの起きない携帯電話用の電池ケースを作り世界に貢献しました。


しかし、この岡野工業も、岡野社長が85歳になる2018年に廃業してしまいました。岡野社長には娘さんが2人いらっしゃいますが、どちらも家業を引き継ぐ意思はございませんでした。


当時、岡野社長は「跡取りがいないのは悔しい」と本音をおっしゃいましたが、後継者が不在のまま廃業してしまいました。


このように、経営が順調にもかかわらず、後継者がいないために廃業する事業承継問題での廃業が増えており、東京商工リサーチの調査によると、後継者不在率は、2017年の66.5%をピークに近年は微減傾向にあり、2021年は前年比3.6ポイント減となる61.5%となっていますが、現在でも約6割の企業が後継者難で廃業している事が分かります。


(質問6)そこで、区長にご質問致しますが、区内の優秀な人材と黒字経営でも廃業せざるを得ない企業とのマッチングを区の戦略として位置づけ、岡野製作所の事例を反省し、常に計画的な事業継承と人材育成をするスキームを作り、稼げるすみだを実現するべきだと思いますが、区長の方針をお伺いいたします。


質問6に対する区長答弁「第6の質問は、計画的な事業承継と人材育成による稼げるすみだの実現についてです。


本区では、ものづくりのまちとしての産業集積を維持・発展させていくために、すみだビジネスサポートセンターを設置し、事業承継を視野に入れた、企業と人材のマッチングにも積極的に取組んでいます。


また、19年前から区内若手経営者及び後継者の育成を目的とした「フロンティアすみだ塾」を実施し、計画的な人材育成を行っており、引き続き次代のすみだを切り拓く施策を展開していきます。」



更に、台湾有事の際に最も危険に晒されます日本の最南端の与那国島の陸上自衛隊与那国駐屯地の司令官が「自衛隊で使われる部品が日本国内では調達出来なくなっている」と言われました。


(質問7)自衛隊で使う部品は量産出来ない部品が多く、これまでは下町の町工場で職人さんが作って来ましたが、そうした職人の技や技術を絶やさない為にも国の安全保障の為にも、町工場の事業継を強力に支援すべきと思いますが、区長の方針をお伺いします。


質問7に対する区長答弁「第7の質問は、町工場の事業承継支援についてです。


ご指摘の、町工場が持つ技や技術の継承についても、ただいま述べた企業と人材のマッチング事業や、人材育成事業に加え、区内金融機関と連携した取組等を通して継続的に実施していきます。」


すみだトリフォニーホールの大規模修繕予算について


平成28年の墨田区公共施設等総合管理計画の中で、当時の総務部長がすみだトリフォニーホールの大規模修繕工事の費用に触れられ、当時、想定されていた大規模修繕工事費用を24億円と言われた記憶があります。


2022年に公共施設マネージメントが問題になった際に、間もなく建設後25年を迎えるすみだトリフォニーホールの大規模修繕費用が50億円と理事者側が言われたので過去の経緯を知る私は驚きました。


何故、僅か6年で予算が倍増するのか理解不能ですから、(質問8)現時点での正確な大規模修繕費用とその根拠を総工事面積と工事価格を坪単価でお答えくださいますよう区長にご回答を求めます。


質問8に対する区長答弁「第8の質問は、すみだトリフオニーホールの大規模修繕についてです。


ホールの修繕費については、平成26年の決算特別委員会において20億円から30億円程度とお示ししましたが、その後、法令改正を踏まえた特定天井の安全対策や、社会環境の変化への対応を加味するため、専門業者による修繕計画の調査を行い、工事の内容を再整理したことから、昨年度の常任委員会で改めて「今後の修繕の考え方」をご報告しました。


現時点の総工費は、昨年度の報告のとおり約51億円であり、延べ床面積約2万平方メートルから算出すると、一坪あたりの工事費は約85万円です。


今後、工事の設計の際に、詳細について精査し、施設の運営に必要な修繕を計画的に実施していきたいと考えます。



キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業における決済手段がクレジットカードでは無くPayPayだけしか使えないことについて現在実施しているこの取組は、墨田区が補助金を出して区内店舗での購入者に対し、30%が還元されるという仕組みですが、(質問9)このQRコード決済しか利用できない理由というのは何故なのか区長にご質問致します。 


質問9に対する区長答弁「第9及び第10の質問は、キャッシュレス決済促進・ポイント還元事業における決済手段がQRコード決済であることについてです。


本事業のキャッシュレス決済にQRコード方式を採用したの、クレジットカードに比べて決済手数料が安く、端末等の設備投資も必要ないなど、小規模事業者でも導入し易い仕組で、効率的な事業運営に最適であるためです。


なお、PayPay社を活用している理由は、QRコード決済事業者の中で区内個店への導入が多く、利用者の利便性に優れていることに加え、多くの自治体と連携した経験が豊富でノウハウが蓄積されていることによります。


従って、本事業の実施において、国益という考え方は含まれていません。」


コメント;国益を考えない方が首長でいいのでしょうか?


世界的にはQRコード決済は普及しておらず、普及しているのは客観的に見て中国国内だけで、その理由は、中国の人々の多くは、そもそも銀行口座を持っておらず、現金以外のカード等の決済手段が無い為に、QRコード決済が爆発的に伸びたという背景がございます。


しかし、我が国では、国民の全てが銀行口座を持ちカードを保有しているのに、カード決済を認めないのは、我が国の固有の領土である尖閣を狙う中国を利するだけではないでしょうか。


(質問10)この問題について区長にご質問致しますが、日本及び先進国で共有されているスイフト(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication SWIFT)と呼ばれる国際銀行間の送金や決済に利用される安全なネットワーク決済システムを破壊しかねないQRコード決済をなぜ普及させようとされておられるのか、その理由を国益と言う観点からお答え下さい。


質問10に対する区長答弁「第1の質問は、区が、約30年前の時点で3年保育に対応しなかったこと及び、教室を増設しなかった理由についてです。昭和50年代から平成初期にかけて、本区の人口は減少傾向にあり、私立幼稚園や区立幼稚園は、園児数減少を理由として、この間10園が休園・廃園になりました。
当時は、幼児人口が減少していたこと、近年は、共働き世帯の増加に伴い保育園のニーズが高く、3歳児の受け入れをする私立幼稚園でも定員は充足されていませんので、区が3歳児クラス創設による、大幅な在園児の増加は期待できないと考え、教室の増設は行っていません。
他区の事例では、3歳児クラス設置当初の入園申し込みは順調だったが、経年により、近年は低調であるとも聞いています。
第2の質問は、3年保育という同じスタートラインに立つこと、私立幼稚園・区立幼稚園が、競争原理により児童教育施設改善に繋がるというご意見への所見についてです。
区立幼稚園と私立幼稚園は、それぞれが特色のある幼児教育を行うことで補完し合う関係にあります。
区立幼稚園は、文部科学省「幼稚園教育要領」に基づき、「幼児期の終わりまに育ってほしい10の姿」を育む教育を、小学校と連携して取り組むことで、認知的能力と非認知的能力の一層の向上に繋げていきます。
今後も、それぞれの特性等に応じた補完関係で運営していくことで、結果的に競争ではなく、全体的な幼児教育の質の向上に繋がると考えます。区立幼稚園の3歳児クラスは、先ほど答弁した理由で、設置の予定はありません。」
以上で、私からの質問を終わります。今回もコロナ予防の一環として、発言の時間を短縮させていただきました。


ご静聴ありがとうございました。


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